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チェーンソー作業者

難易度★★☆☆☆
合格率約95%以上
費用目安1万5千〜3万円
勉強期間2〜3日

チェーンソー作業者とは

チェーンソー作業者とは、労働安全衛生法に基づく「チェーンソーを用いた伐木等の業務に係る特別教育」を修了した作業者のことです。林業・造園・除草・災害対応など、チェーンソーを使用するあらゆる現場で必須となる資格(特別教育修了証)です。

チェーンソーは非常に便利な動力工具である一方、誤った操作による重大事故が後を絶たない危険機械でもあります。2019年の労働安全衛生規則改正により、従来の「伐木等機械の運転」に加え、胸高直径が一定以上の立木伐採にも特別教育の受講が義務付けられ、規制がより厳しくなりました。現在では、業務としてチェーンソーを使用するすべての作業者が本特別教育を修了していなければなりません。

資格の種類と対象範囲

特別教育は主に以下の2種類に区分されます。

  • 伐木等の業務(小径木):胸高直径が70cm未満の立木の伐採、かかり木の処理など
  • 伐木等の業務(大径木):胸高直径が70cm以上の立木の伐採を含む業務

大径木の伐採を行う場合は、小径木の特別教育修了後に追加の教育を受ける必要があります。どちらの業務を担当するかによって、受講すべきコースが異なりますので、就業先の担当者に確認してから申し込みましょう。


受験資格・条件

特別教育に受験資格は原則ありません。年齢・学歴・経験問わず誰でも受講可能です。ただし、実務として危険な作業を行う性質上、以下の点は注意が必要です。

  • 18歳未満の方は一部業務への従事が制限される場合があります
  • 受講時は健康状態が良好であることが望ましい
  • 実技講習では実際にチェーンソーを扱うため、動きやすい服装・安全靴の着用が必要

試験の内容・形式

チェーンソー作業者の特別教育は「試験」ではなく「講習」形式で行われます。所定のカリキュラムを修了することで修了証が交付されます。

講習カリキュラム(小径木の場合)

科目時間数
伐木等作業に関する知識3時間
チェーンソーに関する知識3時間
振動障害及びその予防に関する知識1時間
関係法令1時間
チェーンソーの操作4時間(実技)
チェーンソーの点検・整備2時間(実技)
伐木の方法4時間(実技)

合計で学科8時間・実技10時間の計18時間程度(2日間)となります。大径木コースはこれに追加の実技時間が設けられます。

修了試験について

講習の最後に簡単な確認テストが行われる機関もありますが、基本的には全カリキュラムを受講・出席することが修了条件です。真剣に講習に臨めば、ほぼ確実に修了証を取得できます。


難易度と合格率

難易度は5段階中「2」と非常に低く、合格率(修了率)は95%以上と言われています。落とすための試験ではなく、正しい知識と安全な作業手順を身につけてもらうための教育が目的です。

講義の内容をしっかり聞いて、実技で指導員の指示に従えば問題なく修了できます。特に難しい計算や暗記も求められないため、勉強が苦手な方でも安心して臨めます。


取得にかかる費用・期間

費用の目安

受講料は実施機関によって異なりますが、小径木コースで1万5千〜2万5千円程度が相場です。大径木コースまで受講する場合は追加で5千〜1万円程度が必要になります。テキスト代・保険料が別途かかるケースもありますので、申し込み前に総額を確認しましょう。

都道府県の林業・木材製造業労働災害防止協会(林災防)が主催する講習は比較的費用が抑えられていることが多く、約1万5千〜2万円で受講できます。

取得にかかる期間

講習は2〜3日間で完結します。申し込みから受講までの待ち期間を含めても、最短1〜2週間で取得可能です。年間を通じて各地で開催されているため、スケジュールが合わせやすいのも魅力です。


この資格を取得するメリット

就業・転職に直結する

林業・造園・緑化工事・除草作業など、チェーンソーを使う業種への就職・転職において、本特別教育の修了は必須要件とされることがほとんどです。資格を持っていることで書類選考の通過率が大幅に上がります

収入アップの可能性

特別教育修了者は即戦力として扱われるため、未修了者と比べて時給・日当が高く設定されるケースがあります。林業従事者の平均年収は300万〜450万円程度ですが、チェーンソー作業をこなせる技術者は現場での評価が高く、経験を積むことで年収500万円超を目指すことも可能です。

独立・副業にも活用できる

造園業や除草・樹木管理の個人事業主としても、本資格は欠かせません。特に近年は空き家・荒廃農地の管理ニーズが急増しており、チェーンソー技術を持つ個人事業者への需要は高まっています。副業として受注する場合でも、修了証があることで依頼主からの信頼を得やすくなります。

安全意識の向上

金銭的なメリットだけでなく、正しい知識と技術を身につけることで、作業中の事故リスクを大幅に減らせます。チェーンソーによる労働災害は毎年数十件以上発生しており、自分自身と仲間の命を守るためにも受講は大きな意味を持ちます。


おすすめの勉強方法

事前準備は最小限でOK

特別教育は講義形式のため、事前に難しい参考書を用意する必要はありません。ただし、以下の点を事前に確認しておくとスムーズです。

  • チェーンソーの基本構造(エンジン、ガイドバー、ソーチェーンの名称)
  • 林業・造園業の基礎用語(受け口、追い口、かかり木など)
  • 振動障害の症状と予防方法

これらはYouTubeの解説動画や、林野庁・林災防が公開している無料資料で事前確認できます。

実技講習で積極的に実践する

実技は現場で最も役立つ部分です。「見るだけ」にならず、指導員に積極的に質問し、実際に手を動かすことが上達の近道です。チェーンソーの目立て(刃の研磨)や混合燃料の調合など、実務で必要な細かい作業も講習中にしっかり覚えておきましょう。

講習機関の選び方

受講する機関は、林災防や労働基準協会、各地の農協・森林組合が主催するものが信頼性・コスト面ともにおすすめです。民間スクールも各地にありますが、修了証の書式が問題ないか事前に確認しておきましょう。


まとめ

チェーンソー作業者の特別教育は、難易度が低く短期間・低コストで取得できる一方、林業・造園・緑化工事のすべての現場で必要とされる実用性の高い資格です。費用は1万5千〜3万円程度、期間はわずか2〜3日で取得できるにもかかわらず、就職・収入・独立のあらゆる場面でその価値を発揮します。

これからチェーンソーを使う仕事に就く方はもちろん、すでに現場で働いているが受講していないという方も、できるだけ早めに受講することをおすすめします。自分の安全を守り、キャリアアップにつなげるための第一歩として、ぜひ本特別教育の受講を検討してみてください。

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