足場工(とび職)の平均年収はいくら?

足場工(鳶職・とび職)の平均年収は、経験や地域によって異なりますが、おおよそ400万円〜550万円程度が相場です。2026年現在の目安は以下のとおりです。

  • 新人・見習い(1〜3年目):280万円〜350万円
  • 中堅(4〜10年目):380万円〜500万円
  • ベテラン・職長(10年以上):500万円〜700万円
  • 独立・一人親方:600万円〜1,000万円以上

日給換算すると、見習いで10,000円〜12,000円、中堅で15,000円〜20,000円、ベテランで20,000円〜25,000円程度になります。

経験年数別・月収の目安

月20日稼働した場合の目安は次のとおりです。

経験年数日給目安月収目安(20日稼働)年収目安
見習い(1〜2年目)10,000〜12,000円20〜24万円280〜340万円
中堅(3〜7年目)14,000〜18,000円28〜36万円380〜480万円
ベテラン(8年以上)20,000〜25,000円40〜50万円500〜650万円
職長・現場監督25,000〜35,000円50〜70万円650〜900万円

足場工の給料に影響する主な要因

1. 経験年数とスキル

足場工の給料は、経験年数と実際のスキルに大きく左右されます。入社1〜2年目は材料の運搬や補助作業が中心ですが、3〜5年で一人立ちし、足場の組み立て・解体を任されるようになります。独立した作業ができるようになると、日給も一気に上がります。職長や班長になれば、チームを率いる分だけ単価もさらに上昇します。

2. 取得している資格

足場工に関連する資格を取得すると、給料アップに直結します。主な資格と取得費用は以下のとおりです。

足場の組立て等作業主任者技能講習

  • 受講費用:15,000円〜20,000円
  • 効果:職長・班長への昇格条件になるケースが多い

玉掛け技能講習

  • 受講費用:20,000円〜25,000円
  • クレーンを使った重量物の取り扱いに必須

高所作業車技能講習(10m以上)

  • 受講費用:30,000円〜40,000円
  • 汎用性が高く、仕事の幅が広がる

足場特別教育(10時間)

  • 受講費用:5,000円〜8,000円
  • 現場入場の基本資格。未取得だと現場に入れない場合もある

これらの資格を複数持つことで、月給が2万〜5万円程度アップするケースも珍しくありません。少ない投資で長期的な収入アップに直結するため、まず取り組むべき行動です。

3. 地域差

首都圏・大都市圏は単価が高く、地方は低い傾向があります。

  • 東京・神奈川・大阪:日給18,000〜30,000円
  • 名古屋・福岡・札幌:日給15,000〜24,000円
  • 地方都市・郊外エリア:日給12,000〜18,000円

首都圏では大型再開発や老朽インフラの補修需要が続いており、慢性的な人手不足から単価が高止まりしています。首都圏への出稼ぎや転居を検討するのも収入アップの有効な手段です。

4. 雇用形態(正社員・一人親方・派遣)

  • 正社員:安定した月給制。社会保険・賞与あり。年収350〜600万円
  • 一人親方(フリーランス):仕事量次第で高収入可能。年収600万〜1,000万円以上も狙える
  • 派遣・日雇い:日当は高いが不安定。安定収入を求めるなら不向き

足場工の年収を上げる3つの方法

方法1:資格を積極的に取得する

前述の技能講習に加えて、**建設業法に基づく2級施工管理技士(土木・建築)**を取得すると、現場監督や管理業務に就けるようになり、年収600万円以上を狙えます。在籍している会社に資格取得支援制度がある場合は積極的に利用しましょう。補助金・助成金制度を活用すれば、自己負担を大幅に抑えることも可能です。

方法2:独立・一人親方になる

経験10年前後で独立を検討する職人も多いです。一人親方として独立すると、1日の単価が30,000〜40,000円になることもあり、年収800万〜1,000万円を達成する人もいます。

ただし、独立には以下のような初期費用・準備が必要です。

  • 工具・道具の購入:50万〜100万円
  • 軽トラック・バン(中古):50万〜150万円
  • 一人親方労災保険の加入:年間30,000〜70,000円
  • 会計ソフト・経理費用:年間10,000〜30,000円

合計で150万〜350万円程度の準備資金が目安です。独立前に元請け会社との人脈を作り、仕事の確保のめどを立ててから踏み切ることが成功のカギです。

方法3:元請け・大手足場会社へ転職する

下請け専門の会社より、元請けや大手ゼネコンの足場専門子会社に転職することで、安定した収入と充実した福利厚生を手に入れられます。大手足場工事会社では、経験者であれば年収500〜700万円のオファーが出ることもあります。

転職の際は、組み立てた足場の種類・規模の実績取得資格のリストを職務経歴書に明記することがポイントです。

足場工の将来性と市場動向

2026年現在、建設業界では深刻な人手不足が続いています。国土交通省の統計によると、建設技能者の高齢化が進み、50歳以上が全体の約35%を占めているとされています。若手の足場工は希少価値が高く、今後も単価の上昇が見込まれます。

インフラ老朽化対応(橋梁・トンネルの補修)や大規模再開発プロジェクトは今後20〜30年続く見通しで、足場工の安定した需要が続きます。AIやロボット化が進む業界でも、足場の組み立て・解体は依然として人手が必要な作業であり、機械化が難しい職種のひとつです。

まとめ

足場工(鳶職・とび職)の年収と収入アップのポイントをまとめます。

  • 平均年収の目安:400万〜550万円(経験によって大きく変動)
  • 新人〜中堅:280万〜500万円
  • ベテラン・職長:500万〜700万円
  • 一人親方・独立後:600万〜1,000万円以上

年収を上げるために今すぐできることは、①資格を取る(15,000円〜の投資で月収2〜5万円アップ)・②独立を目指す(準備資金150万〜350万円)・③大手・元請けへの転職の3つです。

足場工は体力が必要な仕事ですが、スキルと資格を積み重ねることで確実に収入を伸ばせる職種です。2026年現在の人手不足という追い風を活かして、キャリアアップを積極的に狙っていきましょう。